糖尿病内科・内科
東十条さかい糖尿病・内科クリニック
〒114-0001 東京都北区東十条4-5-16 HJフレール1F
TEL: 03-3914-2000
FAX: 03-3914-2003

クリニック案内

東十条駅より徒歩4分。

医院名
東十条さかい糖尿病・内科クリニック
院長
堺 弘治
住所
〒114-0001
東京都北区東十条4-5-16
HJフレール1F

診療科目
糖尿病内科、内科
電話番号
03-3914-2000
FAX番号
03-3914-2003
e-Mail
gorby@hjsakai-dmc.com(院長)
hjsakai.dmcl@gmail.com(事務)

・クレジットカード

・交通系電子マネー

利用可能

保険適応のGLP1(GIP/GLP1)の取扱い開始

当院は2025年7月1日に日本糖尿病学会の認定教育施設Ⅲになり、肥満症に適応のある、【ゼップバウンド】や【ウゴービ】の処方を開始することが可能になりました。ゼップバウンドは新薬のため、2週間の処方制限がございます。栄養指導の都合上、必ずご予約の上、ご来院ください。「ホーム」のタブよりご予約をお願いいたします。

*当院では医療安全上と倫理的観点から肥満に対するGLP-1の自費診療は行っておりません。

診療ご希望の方は、資料をよくお読みになって、ご予約ください。

GLP-1について

GLP-1の主な働き

  1. インスリンの分泌を促す(血糖値を下げる)

    • 食後の血糖値上昇に応じて、膵臓からインスリンの分泌を促進します。

  2. グルカゴンの分泌を抑える(血糖値を上げにくくする)

    • 血糖値を上げる作用のあるホルモン「グルカゴン」の分泌を抑制します。

  3. 胃の動きをゆるやかにする(満腹感を長く持続)

    • 食べたものが胃から腸に移動するスピードをゆるやかにし、満腹感を保ちます。

  4. 脳に「満腹」を伝える

    • 食欲を抑える作用もあり、過食の抑制に役立ちます。

GLP-1受容体作動薬

GLP-1の働きを人工的に高めた「注射または内服薬」がGLP-1受容体作動薬です。

糖尿病治療に用いられるだけでなく、肥満症の治療にも適応があるお薬もございます。

 ※肥満症適応は「ゼップバウンド」「ウゴービ」の注射製剤のみ

肥満症

肥満とは、体脂肪が過剰に蓄積された状態を指しますが、「肥満症」は肥満が原因となって高血圧・糖尿病・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群など、健康に害を及ぼす疾患がある場合に診断される“病気”です。

肥満症の主な合併症

  • 高血圧

  • 2型糖尿病

  • 脂質異常症

  • 心血管疾患(心筋梗塞など)

  • 睡眠時無呼吸症候群

  • 脂肪肝

  • 変形性関節症(特に膝)

GLP1(GIP/GLP-1)受容体作動薬の適応基準

高血圧、脂質異常症又は 2型糖尿病のいずれかを有し、食事療法・運動療法を行っても十分な効果が得られず、以下に該当する場合に限る。

 ・BMIが27kg/m2以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害を有する
 ・BMIが35kg/m2以上


【肥満症の診断に必要な健康障害】

  1. 1耐糖能障害(2型糖尿病・耐糖能異常など)
  2. 2脂質異常症
  3. 3高血圧
  4. 4高尿酸血症・痛風
  5. 5冠動脈疾患
  6. 6脳梗塞・一過性脳虚血発作
  7. 7非アルコール性脂肪性肝疾患
  8. 8月経異常・女性不妊
  9. 9閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
  10. 10運動器疾患(変形性関節症:膝・股関節・手指関節、変形性脊椎症)
  11. 11肥満関連腎臓病

早見表BMI27BMI35
150cm60.75kg78.75kg
155cm64.87kg84.09kg
160cm69.12kg
89.60kg
165cm73.51kg95.29kg
170cm78.03kg101.15kg
175cm82.69kg107.19kg
180cm
87.48kg113.40kg


受診時の流れ

【STEP1】初診(問診・検査・診断)

  • 生活習慣や体重の経過、既往歴などを詳しく伺います

  • 身長・体重・ウエスト測定、血液/検尿検査、血圧、心電図、胸部レントゲン検査などを実施

  • BMI・肥満症合併症の有無から、注射薬の適応があるかを医学的に判断します


【必要時の精密検査】

  • 睡眠時無呼吸症候群精査
  • 腹部画像検査
  • ブドウ糖負荷試験


※過去の健康診断のデータをお持ちの場合は、適応の大きな助けとなりますので、ご持参いただけますと幸いです。

【STEP2】生活習慣指導(投与準備期間)

お薬の適応の状態であった場合でも、実際に投与が開始できるのは、当院に通院していただいてから半年後からになります。


【準備期間の定期項目】


  • 定期検査*原則1カ月毎
  • 栄養士との面談*2カ月毎(オンラインも可)


適応となり、準備期間である6ヵ月の間に、先に検査や治療の開始が必要な疾患のコントロールを行っていきます


万が一、診察や栄養士との面談が月内に行えない場合は一旦中止の判断となり、改めて受診してから再度半年の準備期間を要します。

【STEP3】注射治療の導入

お薬は用量に段階あり、初めから用量が多いものを使用することはできず、4週ごとに段階的な増量を行うことになります。

そのため最大用量までを使用する場合は、投与開始後約5-6か月を要します。


増量することにより副作用が生じる事もありますので、増量時は毎月の受診と検査による確認を行います。


また、投与期間中も、2カ月毎の栄養士との面談が必須となります。

受診や面談が決められた日程で行えない場合は投与が中止となります。


【投与期間の定期項目】

  • 定期検査*原則1カ月毎(5ヶ月経過後は2回に1回はオンラインも可)
  • 栄養士との面談*2カ月毎、オンラインも対応


最長の投与期間は68となります。(ゼップバウンドの場合は72週)

再投与が必要と判断された場合も、基本的には再度半年の準備期間を経ていただきます。

期待される体重減少効果

以下のようにウゴービ使用68週間で約10%の体重減少が報告されています。

相性があり、それ以上に落ちる方も、思ったほど効果がない方もいらっしゃいます。


ウゴービによる体重減少効果(臨床試験STEP-1試験より

一方ゼップバウンドの体重の変化についてはGIPアゴニストの併用により、より大きい体重減少作用を認めます。副作用に関しては両者はほぼ変わりがありません。


ゼップバウンドによる体重減少効果(SURMOUNT -J試験より)

FAQ

・薬の費用はどの程度かかりますか?


ウゴービの薬代は3割負担の場合、1ヵ月の4回分は、1.0mgが約7000円、最大量の2.4mgが約13000円になります。

ゼップバウンドの薬代は3割負担の場合、1ヵ月の4回分は、2.5mg3,700円、標準容量の10mgでは10,800円、最大量の15mgが約13,500円になります。

それ以外に診察料が3000-5000/月がかかります

 

 

・副作用はどんなものがありますか?


下痢、便秘、嘔気・嘔吐、膵炎等が副作用としては出やすい傾向になります。そのため毎月の診察と採血で副作用の出現もフォローいたします


・診察の時間はどのくらいかかりますか?

初診時には1時間30分くらい。再診時は30-40分くらいで、栄養指導がある時には60分くらいかかります。